クレアチニンクリアランスと計算

クレアチニンは腎臓の機能を比較的素直に表現してくれる指標であり、特に血清クレアチニン値はクレアチニンを産出する筋肉と、それを排出する腎臓以外の要素が関与しにくい数値であるため、信頼性の高い指標です。

 

しかしながら、人によって筋肉の量が違うため、クレアチニンの総産出量は大きな個人差が出ます。腎臓が正常ならば多少筋肉が多くとも血清クレアチニン値がそう高くなることはないのですが、それでも筋肉がない人と日頃からトレーニングを行っている人では有意な差が発生するため、基準値をそのまま鵜呑みにすることはできません。

 

そのため、血清クレアチニン値と尿中クレアチニン濃度の両方を使い、要するに発生したクレアチニンがどれだけ処理されて尿中に排出されているかを産出することで、クレアチニン産出量の差と関係なくその人の腎臓の状態を測ることができます。これをクレアチニンクリアランスといいます。

 

クレアチニンクリアランスの計算法は単純です。尿中クレアチニン濃度と尿量(ml/min)を掛けたものを、血清クレアチニン値で割るだけです。

 

式としては

 

・クレアチニンクリアランス = (尿中クレアチニン濃度×尿量)÷血清クレアチニン値

 

となります。血清クレアチニンと尿中クレアチニンの比率を取っているような計算となっているため、クレアチニンの絶対量の差は問題になりません。また、尿量の多少による影響も吸収することができます。